top of page

更新日:2022年2月12日

明けましておめでとうございます。

新年早々に風邪をひき、1月3日より変な声でレッスン再開しております。

 1月2日にはウィーンでお世話になっていた指揮者の先生が日本に一時帰国中なので、ピアノを弾いてきました。間に30分ほど休憩がありますが、8時間ずっと指揮者の棒の通りにピアノを弾くのは半年ぶりで、体がばきばきに凝ってしまいました。ウィーンにいる頃は毎週弾いていたのでへっちゃらでしたが、やはり日々の訓練が大切だと身に染みます。

(リンク先はYoutubeの音源です。) ピアノを勉強する方も、たくさんのオーケストラの曲を聴いて、豊かな耳を育ててほしいと思います。

 今年の一年はピアノを弾くために、ピアノ曲以外の曲をたくさん聴く年にしてみるのはいかがでしょうか。単なるピアニストを目指すのではなく音楽家になるためには、今までの勉強の仕方でよいのか考える必要があるような気がします。

 昨年一年間、様々な生徒さんの取り組みをみていて、本当に自分の意志でピアノを弾いている人がどのくらいいるのだろうかと、ふと思いました。面と向かって「ピアノ好き?」と聞くと、だいたいの人が「好き」と答えます。でも、その好きの中にはいろいろあります。

○親の前なので好きと言わないといけないと思いこんでいる子

○コンクールで良い結果を出すのが好きな子

○コンクールで良い結果を出すとまわりが喜んでくれるので好きな子

○ピアノを弾いているとまわりが喜んでくれるので好きな子

○他に好きなことがない子

○人の前で演奏するのが好きな子

○ピアノが好きな子

○音楽が好きな子

 ピアノを弾きはじめたきっかけの段階では、どんな理由でも良いですが、自分で物事を考えるようになり、「自分はなぜピアノを弾いているのか」という疑問をもつころには、自分の意志で弾いている子と、そうではない子の成長に大きな差が出てきます。

「小さい時は言われるがままにピアノを練習して、練習は嫌いだったけど、人の前で弾くのは好きだった。人前で弾いたら良い評価がもらえて、もっと弾きたくなった。」

このようなことはよくあります。この子が今後自分の意志でピアノを弾くのかが問題です。

もし、他人の評価がきっかけになり、自分の意志で弾くようになれば、ぐっと伸びると思います。

「音楽も大好きで、ピアノも好きだけど、コンクールに出てみたらさんざんな結果で、自分が音楽をやっても無駄だと思った。」

コンクールを受けるときは、コンクールごとに目標を持たないといけません。目標を自分の演奏におくのか、他人の評価におくのか。本番までの準備におくのか、本番の演奏におくのか。年齢にもよりますが、目標なくコンクールを受けると、コンクールに利用されるだけで、せっかくの情熱と才能をつぶされてしまうかもしれません。

 私の教室の生徒さんもコンクールを受ける人がたくさんいますが、目先のコンクールに追われているうちに、将来の人生の目標や夢を大事にしないで生活してしまっているのではないかと、時々不安になります。いくら若いときにコンクールで優勝したからといって、この先の何かが約束されるわけではありません。コンクールで悪い結果が出たからといって、その子の音楽や人生を全否定されたわけではありません。

 将来、どのような人生を送っていきたいのか、音楽とどのようにかかわっていきたいのかを大切にして、本気で自分の意志で音楽と人生を共にしていくと決めた時に手遅れにならないように、今できる限りのことをしていければと思います。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

昨年の12月9日、さいたま芸術劇場の音楽ホールでおさらい会とホールレッスンをしました。

 ホールで聴いていて、何人かの生徒さんの音が会場の後ろまで届かずに、響きに負けてしまっていたので、レッスンの時はそんなふうに聞こえないのでどうしたものかな? と考えていたら、その生徒さんのレッスンをいつもスタインウェイでやっていることに気づきました。そこで、次にいらしたときにその方にベーゼンドルファーで弾いてもらったら、ホールと同じような聞こえ方でした。教室のスタインウェイだときれいに聞こえても、ベーゼンドルファーだと、しっかり打鍵できていない音はもごもごしていて、発音できていない音になってしまいます。それは本人にも分かるくらい明確なものです。ですので、今後しばらくは生徒さんにはベーゼンドルファーで弾いてもらおうと思います。

 ホールでいろいろな方の演奏を聴いていると、その人それぞれの音色の違いがよく分かります。人の演奏を聴いているときに、どのような身体(腕や手首など)の使い方をしていると、このような音が鳴るのか? 様々な事を観察しながら聴いて、研究してほしいと思います。

 

コンクール報告

Y.H. 大阪国際音楽コンクール ピアノ・アウトスタンディング・アマチュア部門 第2位 (1位なし)

R.O. 小学6年 群馬ピアノコンクール 優秀賞

C.S. 中学1年 群馬ピアノコンクール 優秀賞

E.O. 小学2年 東京国際ピアノコンクール 第1位

M.F. 小学2年 東京国際ピアノコンクール 審査員賞

S.A. 中学2年 東京国際ピアノコンクール 審査員賞

N.Y. 小学6年 ベーテン音楽コンクール 全国大会 第1位

E.O. 小学2年 日本クラシックコンクール 第3位 (1位2位なし)

H.I. 小学3年 日本クラシックコンクール 第5位

N.Y. 小学6年 日本クラシックコンクール 第3位

N.Y. 小学6年 日本クラシックコンクール 第3位

ベルコヴィッチ作曲 パガニーニの主題による変奏曲

ご本人の許可をいただきましたので掲載いたします

E.O. 小学2年 日本クラシックコンクール 第3位 (1位2位なし)

ブリッジ作曲 組曲「おとぎ話」より「プリンス」「プリンセス」

ご本人の許可をいただきましたので掲載いたします

H.I. 小学3年 日本クラシックコンクール 第5位

ボーエン作曲 2つの前奏曲 作品100より 第1曲「さざなみ」

ご本人の許可をいただきましたので掲載いたします

 

現在建築中の家ですが、現段階で完成予定が2019年の8月末になりました。とほほ。

 

発表会のお知らせ

2019年3月9日(土)開演時間未定。さいたま芸術劇場音楽ホールにて、発表会を開催いたします。

是非、ご来場下さい。

更新日:2022年2月12日

来春(時期未定)、さいたま市浦和区東仲町に引っ越す予定です。先日地鎮祭がありました。浦和駅の東側(北口より)徒歩4分のところです。

現在レッスンしているところは売りに出す予定ですので、お知り合いに防音室が2つある物件(1つは24時間演奏可能)をお探しの方がいらっしゃいましたら、ご紹介していただけましたら幸いです。詳細が必要な方はご連絡下さい。

東京藝大ジュニア・アカデミー

2017年春より東京藝術大学音楽学部は中学生を対象とした東京藝大ジュニア・アカデミーを

開校しました。その第2期生として今年の4月からH.S.さんが通っています。

アカデミーの様子などをH.S.さんにインタビューさせていただきました。

Q.受験では楽しく演奏出来ましたか?

審査員の先生が想像以上に多かったので、最初は緊張しましたが、音が良く響いて気持ち良かったので思い切り弾くことができました。

Q.アカデミーではどのようなことを勉強したいですか?

①.ピアノではバロック、古典の曲を中心に勉強したいです。ソルフェージュでは楽典、特に音程を答えることが苦手なのでしっかりと学びたいです。

②.8月に室内楽のレッスンがあり、とても楽しみにしています。他の楽器と合わせて演奏する機会はめったにないので、事前の準備をしっかりしておこうと思います。

Q.アカデミーのレッスンはどのような様子ですか?

大学の教室でソルフェージュを2時間、ピアノを1時間勉強しています。

ソルフェージュはグランドピアノが置いてある30人くらいが入れる学校の教室のようなところで、ピアノはグランドピアノが2台並んでいて、聴講するスペースが少しあるくらいの部屋です。

Q.ソルフェージュのクラス分けテストはどのような試験がありましたか?

音程や楽語、リズム打ち、聴音、歌などです。聴音は旋律、二声、四声が出て、比較的良くできましたが、楽語はとても難しかったです。

Q.今年1年の目標は何ですか?

①.今まであまり取り組んでこなかった曲(特にバロック、古典の曲)を中心にしっかり勉強したいです。

②.来年3月に予定されている成果発表会で上手に演奏できるようにしたいです。

Q.通い出して意識に変化はありましたか?

①.レッスン時間が短いので、きちんと仕上げて持っていけるように、日頃からの練習を集中して取り組むようになりました。

②.電車やバスなどの公共交通機関を一人で利用できるようになりました。

Q.どんなことを大切にして毎日生活していますか?

学校での生活を第一に考えています。当たり前のことですが、遅刻はしない、宿題は家に帰ったらすぐに取りかかり絶対に忘れない、部活動などを通じて友達との関わりを大切にしています。

それから、日頃支えてくれている父や母、祖母、いつも見守ってくれている亡き祖父に対して感謝の気持ちを忘れずに生活しています。

Q.アカデミーの同級生にはどのような子がいますか?

コンクールにチャレンジしたり、地元で演奏活動を頑張っている人がいたり様々です。

一番遠い子が滋賀県で、毎回朝3時に家を出てお父さんが運転する車で通っています。また、僕と同じ栃木県から通っている子もいます。栃木県学生音楽コンクールで小学校1年生から4年生まで毎年戦ってきたライバルです。

Q.ピアノ合格者の学年比、性別の内訳を教えて下さい。

  ピアノ………………………中学2年生:2人(男2)

              中学1年生:3人(男1、女2)

  管楽器(トランペット)…1人

  弦楽器(ヴァイオリン)…3人                 合計:9人

Q.アカデミーに入ってから新たに感じる課題は何ですか?

歌が苦手なので、レッスン中に先生から「声をもっと高く!」、「大きな口を開けて!」と注意されます。ピアノの演奏は「うたごころ」が大切なので、恥ずかしがらず気持ちを込めて歌えるようにしたいです。

Q.得意なことは何ですか?

①.小学校2年生から始めたバスケットボールです。周りには反対されましたが、どうしても続けたかったので、中学校でもバスケットボール部に入部しました。

②.最近料理をするようになりました。ヒット作はポテトサラダと肉団子です。

Q.アカデミーをお勧めするポイントはどこですか?

①.滅多に入ることが出来ない藝大の校舎に入れることです。

②.今まで知らなかった人達とピアノを通じて交流が持てるようになることです。

③.素晴らしい先生方から教えてもらえることです。先日は外国人の先生のレッスンがありました。今まで教えてもらったことのないような表現方法などを学ぶことができてとても楽しかったです。

Q.小学校生活でやり残したことはありますか?

ピアノ、バスケ、勉強(?)と夢中になって取り組んできたので特にありません。

Q.音楽について悩みはありますか?

①.体、特に手が小さいのでオクターヴが沢山ある楽曲は厳しいです。ベートーヴェンやシューマン、ラフマニノフやプロコフィエフなど弾きたい曲があっても、今はまだ挑戦できません。その代わり、今、できることをしっかり勉強して身につけるようにしたいです。

②.クラシックコンサートやオペラ鑑賞をしたいのですが、ピアノを弾くことに精一杯で、時間の余裕がありません。自分の演奏の幅を広げるためにも、できるだけ生演奏を聴きに行きたいです。

選ばれた人の中で勉強できることはとても刺激になりますし、同年代の同じような志を持った人と一緒に切磋琢磨できることは、のちのちの大きな財産になります。毎回毎回レッスンの準備をするのは大変だとは思いますが、自分の良さを伸ばしながらのびのびと成長していってくれたら嬉しいです。

 発表会のお知らせ

2018年6月10日(日)12時開演 (16時終演予定)。さいたま芸術劇場小ホールにて、発表会を開催いたします。是非、ご来場下さい。

更新日:2022年2月12日

 2018年になりました。本年も変わらず何卒よろしくお願いいたします。

新年早々、1月16日から25日まで大腸憩室炎で人生初の入院を経験し、皆様にはご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。幸い、手術することもなく、一週間にわたる点滴治療ですみました。入院中には、血管が細く腕や手からでは採血が出来なくなり、足の付け根の動脈から採血せざるを得なくなったり、急に血圧が下がりすぎて意識が遠のいたりし、もうこんな思いはしたくないと思いました。レッスンと同じように、食事(夕食)の時間もしっかりとスケジュールの中に入れて、その時間にしっかりと食事をとるようにと、栄養士さんからきつくお叱りを受けましたので、生活のスケジュールを見直していこうと思います。レッスンは緊急度の高い方から再開して一週間かけて今までの状態に戻していきたいと思っております。

 藝高入試 2018年度

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校の入試が1月20日から1月25日まであり、

今年はM.I.さんが合格いたしました。おめでとうございます。

ピアノ科は44名が受験し、一次合格者18名、最終合格者14名でした。

入試でお疲れのところM.I.さんに質問に答えていただきましたのでご紹介いたします。

Q. 面接では何を聞かれましたか?

A.

○実技試験の出来はどうでしたか?

○この学校で何を学ぶために受験しましたか?

○楽典やソルフェージュでは何を学びましたか?

○学校へは自宅から通いますか?

○朝は強いですか?

○健康のために何か気をつけていることはありますか?

○学科試験の出来はどうでしたか?

Q. 一番効果があると感じた練習方法はどのようなものでしたか?

A. 全体的に通してさらうのではなく、弾けない部分を徹底的にさらう練習。

Q. いつ頃から藝高を受けようと思いましたか?

A. お母さんに昔から言われていて、入れたらいいなと小さい頃から思ってはいたけれど、本気で受けようと思ったのは中学2年か3年。

Q. どんな曲が得意で、どんな曲が苦手ですか?

A. 得意な曲は、モーツァルトやハイドンなどの古典派音楽。苦手なのはショパンのエチュード。

Q. 毎日の練習時間を確保するために、どんな工夫をしましたか?

A. 宿題は家ではなく学校でやる。

M.I.さんありがとうございました。来年度は藝高の廊下で会えるのを楽しみにしています。制服似合いそうですね。バター丼一緒に食べに行きましょう。

 コンクール報告

C. S. 小学6年 ショパン国際ピアノコンクール in ASIA アジア大会銀賞

 おさらい会報告

はじめて大練習室でおさらい会を開催いたしました。クリスマスイヴの夜ということで、参加者は少ないかなと思っておりましたが、コンクール前の練習の方だけではなく、初めて人の前で演奏する経験をした子もいて、とても有意義なおさらい会でした。広い空間でスタインウェイのコンサートグランドを演奏できるので、いつにもましてそれぞれの人の音色がわかりやすく響いていたと思います。

新年のおさらい会は、前回のおさらい会からあまり日がありませんでしたが、同じ方が全く違うプログラムを用意したり、同じ曲でも前回の反省を活かして演奏したりと冬休みの練習の成果がよく出ていました。

2月25日の選抜メンバーによる発表会は、出演者が決まり、曲目の選択に入りました。プログラムはわりとぎりぎりに印刷する予定です。

変更はあるかもしれませんが、今のところ14:30開演を予定しております。

会場は大宮ソニックシティ内にある、カワイ大宮ショップ「レガート」です。

最新記事
アーカイブ
bottom of page